第57回
日本漢方交流会全国学術総会
「名古屋」大会

プログラム

2024年(令和6年)10月13日(日)

 9:00 ~
受付開始
 9:30 ~ 10:00
第57回一般社団法人 日本漢方交流会総会
10:00 ~ 10:10
小休憩10分
10:10 ~ 10:15
会長挨拶 大会会長 山崎正寿
10:15 ~ 10:20
開会挨拶 大会委員長 稲本和仁
10:20 ~ 10:30
小休憩10分
10:30 ~ 11:40
特別講演Ⅰ 「生薬の効能についての標準化案の提示」
名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野教授 牧野利明
座長
11:40 ~ 13:10
昼食
薬用植物園ガイドツアー
企業展示

13:10 ~ 14:20
特別講演Ⅱ 「漢方の極意:すべては陰陽の展開~基礎理論から臨床実践まで~」
仙頭クリニック院長 仙頭正四郎
座長
14:20 ~ 14:50
休憩30分 
14:50分展示終了
14:50 ~ 16:00
特別講演Ⅲ 「ハンゲのイガイガを追いかけて -生姜汁でイガイガはホントに治る?」
松花堂マツヤ薬局 笛木司
座長
16:00 ~ 16:05
休憩5分
16:05 ~ 16:35
会員発表Ⅰ 「印象に残った症例報告」
近畿鍼灸漢方研究会 夜久公也
座長
16:40~17:10
会員発表Ⅱ 「現代人の脈の意味(脈の楽しさ)」
個人会員 奥村裕一
座長
17:15~17:45
会員発表Ⅲ 「向精神薬による離脱症状・後遺症に漢方エキスを用い諸症状の緩和を試みた3症例(第2報)」
九州漢方研究会 栗田雅人
座長
17:45 ~ 
閉会挨拶     実行委員長 林誠一
次年度開催地挨拶 東京漢方教育研究センター
見出し ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

特別講演講師プロフィール

牧野 利明

『生薬の効能についての標準化案の提示』
生薬の効能は経験的な蓄積によることから、教科書によってけっこう異なります。これは、普遍的な回答が求められる薬剤師国家試験ではよくない事になります。そこで、歴代の教科書、本草書を整理することで、個々の生薬の薬効の標準化案を提示しました。本講演では、その経緯と結果について、報告します。
【プロフィール】
平成7年3月     京都大学薬学部製薬化学科卒業
平成12年3月    京都大学大学院薬学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(薬学)
平成26年4月    名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野教授

仙頭 正四郎

『漢方の極意:全ては陰陽の展開 ~基礎理論から臨床実践まで~

五臓や気血津液の基礎概念から、八綱弁証や脈診舌診の診断法,病態のとらえ方、生薬の作用や処方構成の治療法に至るまで、漢方治療を極めるに必要な手段全ての根底に存在する陰陽概念。寒熱・虚実といった上っ面ではなく、その本質を理解することで漢方治療の極意として会得する術を提示する。

【プロフィール】
仙頭クリニック 院長
医学博士・日本東洋医学会漢方専門医・日本内科学会認定内科医

東京医科歯科大学医学部卒業・同大大学院医学専攻科(生理学)修了
1985~87年:米国ハーバード大学医学部、解剖・細胞生物学教室研究員
1987~89年:東京医科歯科大学医学部(公衆衛生学・環境生理学)助手
1990 年:漢方診療専門 仙頭クリニック 開設(東京・文京区)
2006年:大阪・福島区にクリニック移転
2010年:一般財団法人高雄病院京都駅前診療所 所長に就任 ( 仙頭クリニック閉院 )
2018年:東京・文京区本郷に仙頭クリニックを再開 現在に至る

著書:標準東洋医学[金原出版]
   究めるエキス漢方大全「ZtoA」 実践から基礎へ [金原出版]
   症例でわかる東洋医学 読体術 8つの体質と漢方薬活用[農文協]ほか

笛木 司

『ハンゲのイガイガを追いかけて -生姜汁でイガイガはホントに治る?
ハンゲを不用意に齧ると猛烈なイガイガに苦しみます。このイガイガ現象を追いかけ続けて5年余り。加熱や明礬、生姜汁などによる経験的なハンゲの減毒加工が、なぜハンゲのイガイガを抑えるのか、ようやくその仕組みが少し分かってきました。この研究の発端から、最近の知見までをお話させて頂きます
【プロフィール】

専門分野:医史学、生薬学  
資格:薬剤師、博士(薬学)
主な経歴:1988年 3月金沢大学、薬学部卒業
     1990年 3月金沢大学大学院、薬学研究科修士課程卒業
     1990年 4月(有)松花堂マツヤ薬局入社
     1995年12月(有)松花堂マツヤ薬局代表取締役(現在に至る)
     2001年 3月金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻卒業
     2014年より東邦大学医学部東洋医学研究室客員講師
     2020年より名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野研究員
     2023年より広島大学医学部客員准教授
受賞歴: 第24回東亜医学協会賞
     令和3年度日本生薬学会論文賞

薬用植物園ガイドツアー

開催日時
令和6年10月13日(日曜日)
11時40分から13時10分
開催場所 名古屋市立大学田辺通りキャンパス 薬用植物園
対象
第57回日本漢方交流会全国学術総会「名古屋」大会 会場参加者のみ
定員75名 申込先着順とさせていただきます。
参加費 無料
内容
薬用植物園で栽培している植物を解説を聞きながらご覧いただけます。
ツアー時間は30分程度になります。

見出し ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

薬用植物園見取り図

薬用植物園の仲間たち

ウコン
薬用部分:根茎(鬱金/ウコン、姜黄/キョウオウ)薬効 : 強肝利胆、芳香性健胃
秋に葉の間から花茎が伸びその先に花をつける。根茎を乾燥させたターメリックは、カレー粉製造やたくあん漬け等の着色に用いられる。
クチナシ
薬用部分:果実(山梔子/サンシシ)
薬効 : 止血、消炎、鎮静
果実が開かない(口を開けない)ところから、この名。
食品色素として、漬物、もち菓子等に使用。
ゲンノショウコ
薬用部分:全草(ロウカンソウ、ゲンノショウコ)
薬効 : 消炎、抗菌、強壮
効き目がすぐに表れるとして、この名がついた。
サンザシ
薬用部分:果実(山査子/サンザシ)、
     果肉(山査肉/サンザニク) 
薬効 : 健胃、整腸
花や実が美しいため庭木や盆栽に用いられる落葉低木。
サンシュユ
薬用部分:果実(山茱萸/サンシュユ)
薬効 : 滋養、強壮、強精、止血、収れん
サフラン
薬用部分:花柱(蔵紅花/ゾウコウカ)
薬効 : 鎮痛、鎮座、通経
薬用、香辛料、着色料、染料、観賞用に栽培される。
チャノキ
薬用部分:葉(茶葉)薬効:疲労回復、利尿
製造法により、緑茶、紅茶、烏龍茶に大別され飲用する。
ビタミンCの含有量は抹茶が最も多い。
ツルドクダミ
薬用部分:塊根(何首烏/カシュウ)
薬効:補腎 補気 瀉下 補血 補肝
髪髭を黒くし、癰疽・肺痿を改善する。
トウゴマ
薬用部分:種子
薬効 : 峻下、ヒマシ油の原料
毒性が強いため、薬用よりはインクなどの工業用に使用される。
フジバカマ
薬用部分:全草(蘭草/ランソウ)
薬効 : 利尿、解熱、通経
神経痛や皮膚のかゆみ止め、浴湯料にも用いられる。
モクセイ
薬用部分:花
薬効:胃炎

小見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。

展示のご案内

後日掲載